|
|
|
 |
|
|
|
達磨ガ峰からフトウガ峰、段ガ峰遠望 |
◆【山行日時】 2001年2月25日 くもり時々雪
◆【コース・タイム】
旧生野荘駐車場=30分=達磨ガ峰の肩=10分=達磨ガ峰=50分=最低コル
=45分=フトウガ峰=55分=段ガ峰=45分=栃原下山口標識=5分=千町峠
=2時間05分=旧生野荘駐車場
◆【正味歩行時間】 6時間05分
◆【詳細】
自宅を出た時は、お天気もまずまずで姫路バイパス、姫路大橋からは笠形山もよく見えていた。
今日は山頂からの展望が期待できるかな?と、ほのかな期待をしつつ
播但連絡道を北へ車を走らせたが、その期待はあえなく福崎I・Cあたりで打ち砕かれた。
展望を期待するどころか北西方向に見え始める峰山以北の山々には寒気に伴う厚い雲がかかり、
神崎南I・C付近からは雪も降り出した。
その合間から見える山肌には、いかにも昨夜から降ったと思われる積雪も確認できる。
生野I・Cで下車し、真新しいトンネルを抜けるとあたりの風景は一変、雪景色だ。
それでも、旧生野荘駐車場に着いてみると先客があった。(少しホッとする)
ハーレー・ダビッドソンで大阪から来られたMさんと完全装備のうえ達磨ガ峰へ向けて出発する。
 |
ゴルフ場が見えてくる |
登山口では数センチ程度の新雪なので、むしろ歩きやすいくらいだ。
しばらくすると、ササが目立つようになり、左手下には真っ白になったゴルフ場や目を上にやると、これから向かうフトウガ峰の稜線が見えてくる。
次第に積雪量は増すものの、なんら、問題なく、やがて達磨ガ峰の肩を通過して達磨ガ峰着。
このあたりでは、かろうじてフトウガ峰方面の展望が利く時もあったので今後の天候回復を期待して先を急ぐ。
しかし・・・
 |
|
 |
達磨ガ峰山頂 |
|
樹氷?エビのシッポ? |
本来、このあたりから稜線漫歩のはずが・・、少し見えていたフトウガ峰も黒い雲が覆ってきた。
 |
段ガ峰、フトウガ峰遠望 |
小さなアップダウンが何度かあり、その間に唯一の踏み跡を残してくれていた二人をパスし、少し大きく下りきったところが最低コル。(コル手前、ヒノキの植林帯で道を間違え少しロス)
 |
|
 |
樹林帯を行く |
|
最低コルの標識 |
ここからしばらくは植林帯の上りが続くが、やがて晴れた日には展望が開けるであろう明るく開けたところに出る。
しかし、相変わらずのガスで展望はないし、遮るものがないために急に積雪量が増えてきた。
おまけにササ原のため?足元はツボ足になって、この上なく進みにくい。
悪戦苦闘しながらも大きな岩のところまで来ると、ようやくそこがフトウガ峰の一角だ。
ここが高原か?実感できることはササらしきものが雪の下にありそうな雰囲気と、立ち木がないことくらいだ。
360°のパノラマは何処だ〜。フトウガ峰の頂上に着いても状況は全く同じだ。
Mさんとエスケープ・ルートに杉谷コースを選択することを確認して段ガ峰を目指す。
直ぐにその分岐があり、右へ。一旦下り、その後徐々に山頂に向けて高度を上げていくが、相変わらずツボ足状態なので、かなり時間を費やし、体力の消耗も激しい。
杉谷分岐からはワカンの跡が現れていたので、羨ましくもあり持参しなかったことを反省する。
(いまさら反省しても始まらない)
ようやく段ガ峰山頂が間近に見えるようになるが、はやるのは気ばかりで、なかなか足が前に進まない。
この辺りからは、林の中では確認出来ていたワカンの跡も、風雪のため消え、わずかに雪の中から見えている鹿よけネットを目安とし山頂へと向かう。
 |
|
 |
段ガ峰山頂を望む |
|
もう目の前だ! |
やっとの思いで段ガ峰にたどり着いた。
 |
段ガ峰山頂 |
広い山頂で唯一、風を少しでも防げる大きなマツの風下で遅い昼食を摂る。
もっとゆっくりしたいところだが、展望はないし体は冷えるばかりなので早々に下山にかかる。
(わずかな時間だが西側の谷越しに千町ガ峰が見えた)
千町峠へと向かう下山路は、吹き溜まりもあり、これまでにも増して雪が深く、なかなか思うように進めない。しばらく下ったところでコンパスでルート確認する。
何せ、目印となるべき赤テープが皆無なのだ。
今なら、まだそこに頂上を目視できる位置なので、杉谷コースへ引き返すことも検討したが、千町峠へ通じる林道が見えていたので不安を抱えたままだが、林道目指して尾根上を進んで行くことにする。
高度を下げて行くと、その中に入ってしまうと展望の利かないであろう植林帯が現れ、どう進むべきか・・・。
思案して辺りを少し探してみると目に飛び込んできたものは、栃原への下山案内標識だった。
 |
ようやく見つけた標識 |
これで間違いなかった。昨日以前のものと思われる踏み跡も確認できる。
皮肉にも赤テープも現れた。間もなく千町峠の山荘の屋根が見え、林道に出た。
 |
|
 |
千町峠、登山口 |
|
林道から仰ぐ段ガ峰 |
後は、雪の積もった林道を、ひたすら駐車場に向けて進む。(約二時間)
駐車場に戻ると、途中パスした人と、直ぐ後に来た人たちの計三台の車は既になく、ハーレーと我が愛車があった。
結果的に、今日の登頂者は我々二人だけだった。
互いに今日の健闘をたたえあって、家路に着いた。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
当コースは、なかなか歩き応えがある。天候に恵まれれば素晴らしい展望だが・・・。
無積雪期に林道を利用して倉谷コース、杉谷コースを登れば、段ガ峰・フトウガ峰共かなり時間短縮できる。
千町峠からは沢沿いに栃原集落へ直接下る、旗谷コースあり。
林道を西へ下れば福知渓谷を経て宍粟郡一宮町へ出る。
◆【無積雪期の記録はこちら】
|